OZORIAN Column by Norio SP

オゾリアン・コラム by Norio SP

ユーロ系トランスパーティーのDJ・オーガナイザーでもあるNorio SPさんが2015年にOZORAに参加した時のことを振り返ってくれたコラム。
参加を決意した理由はかなり変わったものですが、大満足の素敵な思い出になったようです。

参加を決めるまで・・・

僕がOZORAフェスの存在を知ったのは実は20代前半で結構前。
ケータリング蕎麦屋の「速い飯」でお馴染みのシュウさんが、どうしても行ってみたいパーティーがあると海を渡って三ヶ月ほど日本に帰って来ない時期があって、その時の土産話で聞かされたのが、「一番良かったパーティーはハンガリーのOZORA」だった。

2015年、僕は6月にオランダで毎年開催されてるLuminosity Beach Festivalをスタート地点にして、8月末にイギリスのリバプールで毎年開催されているCream Fieldsというフェスに行く事をゴールに旅路を歩む、時の流れに任せた一人旅に出ました。

その道中の選択肢の一つとしてOZORAに行く。と、いう選択肢もあったのだけれども、会話ができるほどの英語力も無かったし、一人で行って10日間キャンプ生活となると楽しみより不安の方が大きかったのが正直なところ。もちろんキャンプできる道具など何一つ持ってきてなかったし。

そんな中、OZORAに行くと決めたのは実はOZORA開催1週間前のイビサ島滞在中。
イビサ島でのミラクルの連続(長くなるのでカット)で、一人旅に自信もついたし、イビサ島が居心地良くなってしまった為8月末まで滞在できないか目論んだ。
けれど、繁忙期の物価が高過ぎて帰国後悲惨な思いをしている自分の姿が脳裏を過ぎり、潔く断念。「イビサ島脱出するのは良いけどどこに行こうか?」そこで出てきたのがOZORAに行くという選択肢。調べて見たら物価が安く、キャンプセットも2万円程で一通り揃うとの事。
そして、行く!という決定打になったのは、実はこの年の1月、ワンデイOZORAが日本で初開催されて、OZORAに行くという友達が多い年で、出国前も道中もOZORAで会おうと言ってくれる友達がたくさんいた事。あんなに友達が行くって言ってなかったら行く決心つかなかったかも。笑

OZORAまでの旅

僕が辿ったコースは、イタリア・ローマ経由のハンガリー・ブタペスト着。
宿泊先はブタペスト中心街からちょっと離れた山の上で、OZORA出発の日までキャンプセットを揃えたり観光したりかなり有意義に過ごし、前夜祭に向けてOZORAに出発しました。

到着はゲートオープンした日の夜。
最初の洗礼は、エントランス待ちの長蛇の列。何時間待っただろうか。。。(しかも寒い)
エントランスを通過し、次の試練は携帯がほぼ繋がらないだだっ広い真っ暗な会場でテントを張る場所探し。Grass HopperチームのMirokくんが輪においでよ!っと、出国前に言ってくれてたのを頼りに真っ暗な山の中を大冒険したんだけど、その状況でとても見つけられる気がしない。
でも、そんな不安をよそに、運良く発見できてしまいチームの輪に入れてもらい場所確保!Grass Hopperチームに本当に感謝でした。

翌日から早速会場を散策し始めたんだけど、まぁとにかく広い!!
ケータリングカーや個人の雑貨屋がたくさんあって、そのエリアだけでもちょっとしたお祭りみたいだし、食堂もあるしパンや牛乳、お菓子などが売られてる売店もある。ちなみに水が凄く安い。もちろん無料の飲める水道もある。命に関わる水では商売しないという方針なのだろう。まさに本当に村!!
そんな事など知らずに1.5lのペッドボトルの水を5本くらい会場まで運んで来た僕の苦労は水の泡と化したのだった。笑

本祭まで三日間の前夜祭があるのだけど、この前夜祭の盛り上がりも凄くて、そこだけでも十分一つのイベントとして成り立ってしまうレベル。そんな中、本祭まで音が出ないクローズ状態のメインステージを目の前にした時の期待の高まり具合が本当にヤバかった。

日に日に日本人の友達も到着して本祭に向けて賑やかさを増して来る前夜祭。
このOZORAフェスの僕のピークは、間違いなく本祭のセレモニーからオープンアクトの時間帯でした。Youtubeでも何度も見た光景だけど、あれを経験しなければOZORAではないと思えるほどの体験だった。演出が凄い、ステージが凄い、ラインナップも凄い。でも、あの瞬間が最高と思えたのは、本祭を心待ちにしていたクラウド達の”遊びたい欲”がこの瞬間にめがけて大爆発してたから。というのが一番大きい。
しかも、この年のオープンアクトは大好きなJuno Reactorの生LIVE。その後のDJがNano RecordのレーベルオーナーRegan。気づけば夜で、後ろを振り返ると(ほぼ先頭にいた)照明が張り巡らされた造形物がまた凄いのなんの!空を見上げれば満天の星空!!野外は昼より夜遊びたい派の僕にとっては最高のシチュエーションで、さらにみんな遊ぶのに夢中で水差すような事して来る人もいなかったから、本当に無我夢中でがむしゃらに遊んだ本祭初日は、最高に最高を畳み掛けられたような1日で今でも鮮明に覚えてる程の熱い夜でした。

OZORAの良い所

OZORAの良い所は、好きな時に踊って好きな時に寝て、好きな時にご飯食べてを1週間楽しめてしまうとこ。しかも、一人で自分の好きな時に踊りに行っても同じように遊んでる人たちがいるのがまた良くて、友達が増えれば楽しさもその分倍増してくる。道端で色んな人に声をかけて見るのもまた面白い。この規模になると悪い意味で変な人も結構いるからみんな良い人!って、認識で遊びに行くのは危険だけど、本で見るような世界中旅して生活をしてるような人に出会って面白い話を聞ける事もOZORAではそう珍しいことではなくて、そんな人たちと巡り合ってテント村に招かれたりなんてしたら最高に楽しいわけです。
OZORAというパーティー、環境、クルーが最高だから世界中から楽しい事を求めてたくさんの人たちが集まって来るわけで、その集まって来る人たちが最高だからこのパーティーも最高のパーティーに仕上がってるんだな、という事を僕はOZORAに行って身を持って体験して来ました。

最後に

最後に、もう一度行きたいか?と、聞かれたら、大人数でならまた行きたいです。
一人ではもう行かないかな。なぜなら、僕が行ったあの年以上に僕が楽しめる自信が無いからです。それなら良き思い出のまま残しておきたい。
みんなどこかに出かける時、必ずどんな物語になるのか想像すると思うけど、初めての事への衝撃に加えて、偶然が偶然を呼んで想定外の出来事のオンパレードでしたからね。失礼な話、僕は一人で行ってあんなに楽しめると思ってなかったので尚更です。
大人数で遊びに行ったらどんなOZORAになるのか、次回までのお楽しみですね。

1月20日(土)、今年で4回目になるOZORA ONE DAY IN TOKYOが新木場ageHaで開催されます。
ただOZORAの名前を使ってるだけではなく、本国からOZORAクルーが一緒に日本にやって来ます。
毎年OZORAで知り合った日本人の人たちもたくさん遊びに来ているので、運よく巡り会えれば面白い話をたくさん教えてくれるかもしれませんよ!
良い出会いのある最高の夜になりますように。

Text by Norio SP